院長ブログ

2011.08.27更新

最近、真夏の灼熱地獄が、いつのまにか和らいだ感があります。
次には食欲の秋、天高く馬肥ゆる秋がやってきます。
そこで、今日もローカーボ食(低炭水化物療法)についての雑感です。
この食事療法については以前から知っておりましたが、
どういった患者さんに適用するか、私は最初は慎重にとりくみました。

それは中性脂肪やHDLコレステロール、LDLコレステロールがすべて
改善するのかどうか、確証が得られるまで待ちたかった意味があり、
当初はまず、単純な肥満の患者さんにローカーボ食を実行していただきました。
ちなみに当院で施行しているローカーボ食とは、総カロリーのうち
炭水化物のカロリーが約45%となるようなもので、民間療法にみられるような
極端な高脂肪食ではありません。
その結果ですが、うれしいことに、確かに目覚ましいほどの減量効果が
あることが確認できました。目標まで減量したら通常の食事(ハイカーボ食)
に戻すことで、好ましい体重を維持できるし、リバウンドしてしまったか、と思っても
またローカーボ食を実行することで、また減量効果が確認できました。
まるでスイッチをon、offするのと同じようだ、と感じました。

2011年7月、日本ローカーボ食研究会が催されたこともあって、
この少し前から本格的に糖尿病患者さんに適用を始めました。
最初に適用した患者さんは、それまでが極端にハイカーボ食であったこともあって、
血糖値や中性脂肪値の目覚ましい改善がみられました。

やはり現代人は、油断すると極端なハイカーボ食になってしまいがちで、
これこそがメタボリックシンドロームや各種の脂質異常症、さらには糖尿病が発症する
大きな原因であると、確診した瞬間でした。

自分は5年前に開業する時、
「薬をたくさん扱う専門家になるのではなく、なるべく薬を使わないで治療したい」と
決心したものでした。このホームページの、医院案内のところに述べたごとくです。
しかし、多くの病気をもった患者さんがいる以上、たくさんの薬を必要として
しまうこともあり、なかなか目標どおりにいかないと感じることもありました。
ローカーボ食による糖尿病、脂質異常症の治療は、まさにこの目標にかなったもので、
これから本腰を入れたいと思う理由がここにあります。
患者さんの笑顔をみることができ、幸福感を感じます。
ご興味あるかたは、ぜひご相談下さい。

投稿者: むらもとクリニック

2011.08.14更新

現在、当院はお盆休暇をとらせていただいています。暑い日が続きますね。
真夏によく報道される、悲しいニュースといえば、水の事故、それから熱中症による死亡事故、でしょう。
先日も、上地雄輔さんが横浜で著書出版記念イベントを開催され、その際に多数のファンの方が
熱中症に倒れました。幸い死亡事故にはならなかったものの、大きくとりあげられました。

真夏にどんどん体温が上昇してしまう熱中症、それは若い人にも起こることや、建物の中にいても
おこることなど、何度も報道されていますので、概ねみなさんご承知のことと思います。
しかし、あえて再度確認したいことを、下に述べます。
①室内では遠慮なくエアコンをかける。26度~28度設定がよい。
②エアコンがなければ扇風機で、常にそよ風を体に感じるようにする。
③のどが渇いたと思う前から、気を付けて十分に水分を摂取する。尿の回数や濃さに注意する。
④真水では水中毒の危険があり、よくない。
⑤塩分を含むものがよく、スポーツドリンクがとりあえずお勧め。

要点はこれくらいですが、①は、節電が叫ばれているだけに難しいところもあると思います。
エアコンの掃除も大事ですね。
②は、そよ風がキーワードです。
⑤について、当院の内科的治療に関連して申しますと、日頃は高血圧症の患者さんに、
減塩食の必要性をお話ししています。当院では、必要ならば1回の尿を採取して、
1日に摂取しておられる食塩の量を推定し、それに応じた薬の選択や、食事指導をしております。
しかし、夏になりますと、熱中症の危険があります。
そこで、患者さんの日頃の生活様式をお聞きしています。エアコンの効いた室内におられるならば、
減塩食続行でよいと思いますし、外へ出て汗をたくさんかく生活をしておられるならば、
食塩を日頃より多くと摂るようにしていただいています。後者のような方のために、
昔からそうめん、冷麦といった、塩分を含む麺類があったり、
スイカやトマトに塩をかけて食べたりする習慣があったわけです。

スポーツドリンクがとりあえずお勧め、と書きましたが、難しいのは、
多量のスポーツドリンクを飲むと、糖尿病を発症したり、糖尿病が悪化して
ケトーシスといわれる病態で、ひどいと昏睡状態になってしまう危険があることです。
ペットボトル症候群と呼ばれており、低カロリーのドリンクが多くなってきた現在でも、
やはり注意が必要です。スポーツドリンクも含めたソフトドリンクは1本半まで、
あとはミネラルウオーターやお茶といったノンカロリーのものにしていただきたいと思います。

投稿者: むらもとクリニック

2011.08.08更新

サッカーの元日本代表、松田直樹選手が2011年8月2日に心筋梗塞で倒れ、8月4日に亡くなりました。
あまりにショッキングな出来事でした。まずはご冥福をお祈りします。
それ以来、AEDをもっと設置しないといけないとか、サッカーをはじめスポーツ選手の
心臓検診をすすめるべきとか、波紋を呼んでいますね。
思えば、ジャイアンツの木村拓也コーチが、くも膜下出血で亡くなったのが、2010年4月7日でした。
その後は、脳ドックの希望者が激増した、と聞いております。
今回は、心臓検診を受診されるかたが増えるでしょうか。
それにしても、松田選手のような若いアスリートが、ウオーミングアップ中になぜ、
心筋梗塞をおこしてしまったのか。ネット上にはすでに、上行大動脈解離に伴った冠動脈閉塞ではないか、
など様々な書き込みがあります。これについては、推察するよりありませんが、
私は冠状動脈自体の解離であったのではないか、と考えています。
2002年7月にミスターチルドレンの桜井さんが、小脳梗塞で一時活動を休止されたことを覚えておられますか。
復帰後に桜井さんは、後頚部に突然痛みがつつーっと走り、その直後に、
経験したことのない強いめまいに襲われた、と語っておられますが、
これはまさに椎骨脳底動脈解離であることを示唆する症状です。
血管の解離は、動脈硬化のない若い人にも突然おこることがあり、今回の松田直樹選手も、
これと同様に冠状動脈の解離だったのではないかと私が考える理由がここにあります。
従って、(断定できませんが)タレントの松村邦洋さんが、マラソン中に心筋梗塞をおこしたことと、
今回の松田選手の心筋梗塞とは、全く原因が異なる、と考えます。
しかし、このようなことは事前に予測できるものではなく、当院の患者さんには、
松田選手のことは、とても不幸なことだが、まれなことがおこってしまった、と説明しております。
皆様には、まずは当面必要な治療だけは、しっかり続けていただきたいと願っています。

 

投稿者: むらもとクリニック

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